子宮体癌ステージ4とは?

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ここでは、「子宮体癌ステージ4」
についてお話します。

 

子宮体癌は進行に合わせ
ステージ1〜4に分けられますが、

 

末期であるステージ4になると、
全身に癌細胞が転移していることも

 

あるため、5年生存率も低下し
約20%未満になります。

 

末期である子宮体癌のステージ4
とはどのような状態なのでしょうか?

 

そこで、今回は子宮体癌のステージ4
についてまとめました。

 

子宮体癌のステージ4とは

 

子宮体癌のステージ4とは癌が
骨盤を超えて広がるか、

 

膀胱あるいは直腸の粘膜にまで
広がっている状態を言います。

 

さらにステージ4はaとbに分けられます。

 

ステージ4aは膀胱あるいは
直腸の粘膜に癌細胞が広がっている状態。

 

ステージ4bは骨盤を超え遠隔臓器に
転移しているか、腹腔内やリンパ節に
転移している状態を言います。

 

ステージ4になると、
骨盤内を超えているため肺や
脳にまで転移していることもあります。

 

症状については、癌細胞が全身に
転移していることがほとんどなため、
転移している臓器によって様々です。

 

膀胱や直腸に転移した場合は血尿や血便、
排泄物が子宮内にはみ出すため
膣から悪臭がするようになります。

 

特に高齢者は子宮口がしまるため
子宮内に分泌物などが溜まって

 

しまうため、急激な下腹部痛や
腰痛が出現します。

 

他にも、腎臓に転移して排尿困難
となったり、肺に転移して呼吸困難、

 

脳に転移し頭痛や吐き気が
出現することもあります。

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一見子宮とは
関係ない症状ですが、

 

これは子宮体癌がリンパ節を
介して転移しているからです。

 

子宮体癌のステージ4の治療

 

子宮体癌のステージ4の手術方法は、

 

子宮体癌 ステージ3

 

でも説明したとおり、
画一的な治療法はありません。

 

ステージ4は全身に転移していることが
多いため、手術ですべての癌をきれいに
取り除くことは困難なためです。

 

そのため、主に手術と合わせて
化学療法や放射線療法を行います。

 

手術といっても癌細胞の大きさを
ある程度小さくするために
一部切除するための手術であり、

 

術後化学療法や放射線療法で
残った癌細胞を消滅させます。

 

高齢者は手術に耐えられないということで、
手術はせず化学療法と放射線療法を
合わせて行う場合が多いです。

 

子宮周囲の臓器を取り除くため、
直腸や膀胱が無くなり人工肛門などを
造設することもあります。

 

よって、体の見た目も変わってくる
ことがありますし、見えないところで
障害も発生してきます。

 

これだけの治療を行っても根治は
困難なため予後は良いとはいえません。

 

ステージ4bになると5年生存率は
約10%にまで減少します。

 

さらに、化学療法による抗がん剤の
副作用には嘔気や食欲不振、

 

体のだるさなどがあるため
患者自身もつらい思いをします。

 

そのため多くの子宮体癌の末期患者は
根本的な治療はやめて
緩和ケアへ移行します。

 

緩和ケアでは、肉体的な苦痛だけではなく、
精神的な苦痛も緩和しケアしていきます。

 

このように、子宮体癌のステージ4は
全身に転移する場合がほとんどなので、

 

治療はやめて緩和ケアに
移行することが多いです。

 

治療を継続するか緩和ケアに
移行するかはすべては自分が決めることです。

 

自分のこれからの生活をイメージし、
どの方法が自分らしい選択になるのか

 

よく考えて、自分が後悔しない、
納得する選択をしてください。

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